多摩よこやまの道(唐木田~はるひ野まで)

5月28日、川崎市と東京都多摩市、稲城市の境を歩くハイキングコース「多摩よこやまの道」を歩きました。「多摩の自然と歴史にふれあう道」として整備された約10㎞のコースです。今回は小田急多摩線の唐木田駅を起点として、同じく小田急多摩線のはるひ野駅までの道を歩いてきました。

唐木田駅をスタート

唐木田駅

唐木田駅

小田急多摩線の唐木田(からきだ)駅です。ひとつ手前が多摩センター駅で、そちらの賑わいとはうってかわってひっそりとした静かな駅です、終点なのに。計画では小田急多摩線は橋本方面まで伸ばそうとしているようですが、いまは計画が止まっているのか何も進展がない状態ですね。

大妻女子大

大妻女子大

駅から5分ちょっと、大妻女子大の多摩キャンパスの近くを通ります。この信号を渡り、写真左奥へ進んでいきます。

よこやまの道とりつき

よこやまの道とりつき

工事をしていますが大丈夫。写真に見える左へ折れる道路を進むとさっそく登り坂が出迎えてくれます。ちなみに、まっすぐ行くと町田市の小山田緑地方面へ行けます。30分ぐらい歩きますが。

特撮セットみたい

特撮セットみたい

道沿いに大きなタンクと煙突が見えます。子供の頃に見たウルトラマンとかの特撮のセットのように見えてしまいます。

すぐに下り

すぐに下り

坂を登ってちょっとトレイルを歩いたらすぐに下りに入ります。先へ行くと道路に出るんですよね。過去に逆方向から来たことがあったけど、こんなだったっけと記憶が曖昧でした。

いい感じのレンガ

いい感じのレンガ

しばらくは舗装路になります。このレンガがなかなかいい雰囲気を醸し出していて、確かここは多摩市総合福祉センターの裏側だったかな。

歴史を感じる場所を通過

Y字橋の手前

Y字橋の手前

写真左側に見えるのが通称「Y字橋」でちょうどその手前辺りになります。左下を幹線道路が走っています。

古戦場伝説

古戦場伝説

先ほどの橋を渡って進むとすぐに「古戦場伝説」の場所に着きます。昭和30年代にここから鎌倉時代に刀傷を負った人の骨が見つかったとかで、新田義貞激戦の地とも言われているようです。ベンチが3つほどあって、とてものどかな雰囲気の場所なので、イメージが湧かなかったんですけどね。

奥州古道と石仏群

奥州古道と石仏群

ちょっと進んで、町田の小野路宿へ通じる道と交わった先にあったのがこれで、字が小さくて読めないと思うので抜粋。

ここから約250m南の町田市の尾根上には小野路浅間神社があります。その先の中尾から大沢の白山神社前(小山田緑地東側入口付近)へと下る古道は座間や厚木への道であり、さらに奈良や京都の都まで続く「奥州古道(国府街道)」の一つでした。この地区の開発で行き場を失った江戸時代の石仏たちが心ある人の手によってこの古道筋に集められて、石仏群となって残されています。

その石仏群を見るのを忘れてしまった・・・。僕のダメなところはこういう見ておくべきものを見忘れたり、写真を撮ってなかったりと、もうちょい周りを見ろって感じになります。

鎌倉道

鎌倉道

また場所は変わって一本杉公園内、鎌倉道へと通じる階段を進みます。

鎌倉道

鎌倉道

石畳の道となっていて、これを下りた先にある説明では以下のように書かれていました。

ここに残る杉並木の存在から、崖上に残る古道跡=通称「鎌倉裏街道」が確認されました。(中略)江戸時代には日野往還や小野路道ともいわれ、後に新選組となる土方歳三や沖田総司らが小野路での出稽古に日野塾方面から通った道でもありました。

鎌倉裏街道といって、関戸にあった関所を通る煩わしさを解消した道だったとか。この先をすぐに左に下りてしまったので、実際にこの道がどこに向かってどれだけ残っているのかは次回の宿題となります。

一本杉公園内

一本杉公園内

公園内を歩きます。一応ここもよこやまの道なので。

マムシにカエルがビビってるイラストが良いですね。マムシに限らずヘビだったらカエルは全部苦手なんじゃないかと。

古民家

古民家

古民家

古民家

先ほどのマムシ注意の階段を登っていくと古民家が現れます。見学自由なのでちょっと覗いていきました。

その後、公園入口にあるベンチで休憩をしました。

川崎市最西端~はるひ野へ

鎌倉街道

鎌倉街道

鎌倉街道を渡ります。ここを過ぎると多摩よこやまの道も終盤に差し掛かります。

国士舘大学に挟まれた道

国士舘大学に挟まれた道

この道の両側は国士舘大学の敷地のようです。そしてこれを過ぎると

川崎市最西端

川崎市最西端

川崎市の最西端を示す杭が現れます。

最西端

最西端

川崎市って横長ですね。

トレイル風な道が続く

トレイル風な道が続く

川崎市と多摩市・稲城市の境となる道になるのですが、この辺りになるとトレイル風な道となり、人気のコースとなります。この近辺を散歩って場合にもちょうどいいところなんですよね。

防人見返りの峠

防人見返りの峠

そしてここも人気の場所、防人見返りの峠です。たまたまこの場所を独り占めといったタイミングでしたが、ここでのんびり休憩をする人が多いです。

防人見返りの峠からの眺望

防人見返りの峠からの眺望

もうちょっと天気が良ければと思いますが、このような眺望が臨めます。奥多摩方面の山々を見ることができますね。

快適な道

快適な道

多少アップダウンがあるものの、快適なハイキングを楽しめるコースです。

諏訪ヶ岳

諏訪ヶ岳

諏訪ヶ岳(144.5m)で川崎市の最高峰となります。

諏訪ヶ岳

諏訪ヶ岳

両側に植木鉢のようなものが見えますが、恐らくこれはベンチです。僕も座ったことが無いのですが。

はるひ野駅と若葉台駅への分岐

はるひ野駅と若葉台駅への分岐

この先へ行くと、多摩よこやまの道の終点にたどり着きます。しかし僕は小田急線のはるひ野駅方面に行くため、写真右側へ進んでしまいます。

はるひ野側起点

はるひ野側起点

はるひ野の住宅街に下ります。ここから10分弱歩いてはるひ野駅に到着します。

若葉台側

若葉台側

ちなみに、若葉台駅から歩いていくと、起点となる場所はこんな感じの場所です。

ログが最後のほう切れてしまいましたが、唐木田駅からはるひ野駅まで歩くと約9kmといったところでしょうか。舗装路を歩くこともありますが、木陰が多くて、夏でもそれなりに快適に歩けるのではと思います。お近くであればオススメしたいハイキングコースです。

合計距離: 8.05 km
最高点の標高: 145 m
最低点の標高: 106 m
累積標高(上り): 183 m
累積標高(下り): -193 m
総所要時間: 02:47:06
Download file: 20230528_よこやまの道.gpx

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