アクトレップ主催の「第2回三浦半島周遊ウルトラウォーキング」に参加してきました。100km以上のウォーキングは昨年の「東京エクストリームウォーク100」に続いて2度目です。前回は24時間を切ることを目標としていたのが、終わってみれば「24時間3分」という結果に終わってます。その雪辱を他所のイベントで果たすという個人的なミッションも持ちつつ、いざ臨みます。
スタートまで
この土日は天気予報が怪しかったです。土曜は高温強風、日曜は雨の確率90%という予報でした。雨具や防水スプレーなどを施し準備に勤しみました。
さて、当日。集合場所は横浜市の高島水際線公園というところで、横浜駅から徒歩10分程度のところでした。とは言っても、自分は横浜駅を使うことがほとんど無く、相鉄線を下りて駅構内に出たもののどう行けばいいのかよく分からず、とりあえずこっち方面だろうぐらいの感じで歩いていました。
すると後ろから「ウォーキング参加される方ですか」と同年代ぐらいの女性2人に声をかけてもらいました。そして彼女たちについて無事会場入りできました。僕と同じく、昨年東京エクストリームウォークに参加してから2度目とのことで、今回は歩くコースの下見もされたようでいろいろ情報をもらいました。あの時ちゃんとお礼が言えてなかったと思うので、この場で改めて御礼申し上げます。
第1チェックポイントまで
開会式のあと、2回に分けてスタート。僕は2回目の11:05のスタートでした。
まずはゆっくりとスタート。GWの人で賑わう横浜みなとみらいを歩いていきます。
そして早くも強風に煽られます。目の前の橋の上を歩いたらものすごい強風が横から吹き込み、身体が横に移動するという有様。今日はこんな感じなのかなと思うと先が思いやられます。
天気が良かったから、ウォーキングじゃなくてこういう景色を見ながらビールでも飲みたいところでしたねぇ。
公園を何度か通る箇所があって、そういう場所では階段を登っていくところも。アップダウンは全体的に結構ありました。まだ序の口ですね。
こんなところも歩いたりします。ここを下りていくとあとは国道16号とか首都高湾岸線に沿って進むので、写真は撮ってませんでした。暑かったし(言い訳)。
第1エイドはローソン金沢幸浦1丁目店でした。スタートから17.5km、到着が14:15だったので、3時間10分といったところです。
ここまでは暑いってぐらいで、まあ順調だと思いました。
第2チェックポイントまで
10分程度の休憩で先へ進みます。しばらくはこのような国道沿いを行き、八景島を目指します。
で、いきなりですが八景島です。さすがに単なる産業道路の風景を撮っても面白くないので。
これは八景島駅歩道橋からの景色。海沿いとはいえ、起伏がありますよね。
歩道橋を渡り切って下りた先にトイレがあったのでちょっと立ち寄る。ここからは海の公園ビーチに沿って歩いていくんだけど、バーベキューをしている人やボール遊びをする子供たちとかがいて「休日」といった感じ。そこをゼッケン着けたおっさんが歩いていますよ。
八景島を過ぎ、野島公園の展望台。ここを登って下るというちょっと意地悪なコースだなと。でも僕は平坦なところだけでなく坂道や階段が好物なので逆にありがたいですけどね。
そういえば開会式の時に、受付でもらった地図には「野鳥公園」と書いてあって訂正が入ってたっけ。このせいか、ここの展望台を下りてからもしばらくは「いろいろな鳥がいそうだな」と思いながら歩いていたわ。
展望からの眺望。右側に八景島シーパラダイス、そして左側が海の公園ビーチなのであの一帯を歩いてここにいるんだなと。
横須賀が近くになるとトンネルをいくつか超えていきました。前に人が見えますが、すごい勢いで抜かされました。第1チェックポイントに着く前からちょいちょい僕の前を旦那さん(だと思う)と歩かれていたのを見てましたが、ガチ勢の方なのかな。抜かされるときに「やっと歩きやすくなってきましたねぇ」と声をかけていただきました。第2チェックポイントで姿を見かけたのが最後で、それ以降はお見掛けしなかったな。
いつも山行やウォーキングの時にはジオグラフィカというアプリでGPSログを取っていますが、トンネルに入ってログが飛びはしないか気になりましたが、1か所だけ怪しいのがあったけど今回は平気でした。万が一ログがあさっての方向に伸びていてもアプリ上で修正できるから素晴らしいです。
横須賀駅前を通過、初めて来ました。右側に見えるカモメみたいなのは「スカレー」と書かれていました。「Welcome!カレーの街よこすか」と書いてあって、カレー食いてえと思いました。だけど小腹は空いているものの、がっつり食う気分じゃないないんですよね、長いウォーキングをしているときは。
横須賀と言えばNAVY!チェックポイントまであと少しなのに、写真をいくつか撮ってしまいました。
ここが第2チェックポイント、ヴェルニー公園。ここから反対側の端っこまで行ってチェックポイントになります。エイドでワッフルと何だったかを頂き休憩します。
スタートから35.4km地点。17:59の到着だったので、第1チェックポイントから17.9km、3時間46分かかったことになります。
第3チェックポイントまで
15分ほど休憩したのち、歩きを再開します。
さすが横須賀ですね、お店に横文字が並んでいます。ここは「どぶ板通り」という通りだそうです。今度ゆっくり周辺を散策してみたいものです。
三笠公園の中をぐるっと1周します。ここは「⽇本の都市公園100選」とか「⽇本の歴史公園100選」に選ばれている公園で、東郷平八郎の銅像や、戦艦「三笠」があります。
こうやってちょいちょい足を止めて見てしまいたくなるところが出てくるんですよね。別にタイムトライアル的な競争ではないのでいいのですが、つい時間のロスと思ってしまいがちです。
薄暗くなってきたので、参加賞としてもらったバックライトを点滅させ、ヘッデンもすぐ使えるように出しておきます。
三笠公園を後にし、よこすか海岸通りをひたすら歩いていきます。辺りは暗くなってヘッデンを点灯。第2チェックポイントまでは時々飛ばしていたのと、すでに35kmを歩いていたので脚が痛くなり、この区間はちょっとペースを落としてそれをキープしながら進むことにしました。
この辺になると最初の頃のように前後に人が歩いているという状態ではなく、いてもちょっと離れているといった感じになります。この区間では自分の後ろに同じぐらいのペースで歩いている女性がいました。
時々強風で海岸沿いの砂が舞って「降って」くるのが鬱陶しかったです。正面から吹き込んできて身体に砂が当たっときは思わず「痛っ」と声に出してしまったぐらいです。
夜も20時を過ぎるとさすがにお腹が空きました。もうすぐチェックポイントというところでファミマがあったので、そこでおにぎりとパンを購入。チェックポイントに着いたら食べようと思っていました。
灯台が見えました。ここからあの灯台の下まで登ります。
登ってきました。ここから下って、観音崎自然博物館のそばの駐車場が第3チェックポイントでした。ここのエイドでは「おにぎり2個パック」を頂きました。さきほどコンビニで買ったおにぎりはこの時にはまだ出番がありませんでした。
ここではペースを均一に保ったので思ったほど疲れはありません。次のポイントまでもこのペースで行こうと決めました。
スタートから47km地点。20:44の到着。第2チェックポイントから11.6km、2時間43分かかったことになります。
第4チェックポイントまで
第4チェックポイントまでは28.5kmあります。その途中で「指定コンビニ」として写真を撮らないといけない箇所があります。この第4チェックポイントまでの区間がいろいろ辛かった。
これ以降、「ひとり旅」になることが多くなりました。海沿いだったり、ちょっと高台になったり、変化はあるものの、ただ夜の道を歩いているってだけでした。
第3チェックポイントから歩き始めて1時間ほどで浦賀駅前にきました。ただこの場所に来るまでここが浦賀ということに気が付きませんでした。
これを見て、浦賀か!ここにペリーがやってきたのかと。この後も通りの壁面にはこのような歴史の絵がたくさん並んでいました。
久里浜あたりの海辺を歩いていると、遠くに工場の煌びやかな明かりが見えました。iPhoneで撮ったのでこれが限界ですが、見た目はもっと良かったです。
このあと野火海岸沿いを歩きますが、この時は強風の向かい風で、顔に砂がバチバチ降ってきます。ここがとても辛く、海岸沿いの2kmぐらいの道のりでしょうか、早く抜け出したいという思いからかなりペースを上げて進みました。
スタートから63km地点の指定コンビニには日付が変わった0:09に着きました。セブンイレブンの看板が見えたときはようやくという気分でした。
ゴールで特に提示を求められませんでしたが、チェックポイントのひとつとして写真を撮らないとならないのです。
ここで小休止。レッドブルを注入しました。ファミマで買ったおにぎりもここで食べました。
その後もひとり旅が続きます。はるか遠くにバックライトが光っているのは見えたりしましたが、追いつくことはなかったです。
そしてコンビニですでに気づいていましたが、足にマメができていて痛みを感じるようになりました。途中の店の軒先で確認したら、かかとの横と、足の裏つま先に近いところにマメができ始めていました。
夜の暗い道を歩き続けているので、歩きを楽しむというよりは、早く次のチェックポイントに着きたいという思いしかなかったので、今となってはこの区間がどんなだったかあまり覚えていません。覚えているのは砂が降ってくることぐらい。
スタートから75.5km地点の城ヶ島には3:08の到着。第3チェックポイントから28.5km、6時間24分かかりました。
第4チェックポイントのエイドではスープパスタを頂きました。温かいものを頂けて有難かったです。スープを食した後、足のマメの荒療治を行いました。アウトドア用に持っているミニ四徳ナイフのハサミを使ってマメを破きバンドエイドを貼りました。
マメはつぶさないほうが良いと言われますが、この後も歩き続けることを考えると、マメが成長している最中の痛みよりも「事後」の痛みのほうがまだ耐えられるので潰したのです。
第5チェックポイント、そしてゴール
歩き始めこそ足の裏がめちゃくちゃ痛かったですが、だんだん慣れてきました。
朝5時近く、空が明るくなってきました。荒療治をした足が痛くて思うようにスピードはでません。しかしここまで来たらゴールは当然目指します。
それにしても驚いたのは三崎口駅。言っちゃなんですが、こんな辺鄙なところにあったとは。テレビで海鮮を食べる特集でとかく紹介されがちな気がするんだけど、周りにもあまりお店がありそうな雰囲気じゃなかったので。あ、これについては駅からバスを使ってどうこうとか、そういう説明は不要ですよ。あくまでも駅の立地に驚いているってだけなので。
このあとに出てきたコンビニで2本目のレッドブルを決めました。この手のエナジードリンク系を飲むのは5年とか6年ぶりぐらいのような、もっと前かもしれないってぐらい飲まないんですよね。
第5チェックポイントのファミリーマート横須賀長井1丁目店はスタート地点から89.4km、第4チェックポイントから13.9km、6:21分の到着なので3時間13分かかりました。
エイドでコロッケパンを頂きましたが、口の中がパサパサになって食いづらいったらありゃしない。パンを食べたらすぐに出発しました。あとはゴールだけなのでちょっと飛ばそうかと。
しかし、チェックポイントを出てから数キロは良かったのですが、やはり足が痛くてなかなか前に進みません。荒療治をしたとはいえ、そこを庇いながら歩くから他の箇所にもマメができ始めて足全体が痛い。
雨ですが時折霧雨っぽかったり、降りそうではあったものの雨具を着用するまでもありませんでした。一瞬これは雨具出さないとダメだと思った時間帯がありましたが、農協の軒先でザックから雨具を取り出している間に止んじゃったし。
いよいよ逗子市内、ゴールが近づいているのが分かります。時計を見ると9:30過ぎ。もしかすると24時間どころか22時間台のタイムで行けるのではと欲が出てきました。
残りの距離をGoogleマップで調べると所要時間としてあと17分。その時の時刻は9:44。足の痛みがあるから無理だと諦めかけましたが、よくよく思い出したらスタートしたのは11:05、つまりまだ19分残ってるじゃんと思ったら俄然力が出てきました。
最後の力を振り絞って、ゴールの亀岡八幡宮へ向かう道路を絶好調ぐらいの速さで歩きます。足の痛みとか後でいい、22時間台でゴールだー!そんな気持ちと、やはり最後の直線(じゃなくて最後曲がるけど)を歩いているときは、ここまでの苦しさが報われたとひとり感動しながら歩いていました。
ゴールしました!105kmを歩き切りました。第5チェックポイントから15.6km、3時間36分でした。トータルは・・・
22時間52分!東京エクストリームウォークの時の雪辱を晴らしました。しかもエクストリームウォークよりも5km長い距離(約1時間分)でのこの記録にはとても満足しています。
ゴールして神社内でちょっと休憩していたら雨がザーザー降りになって、天も味方してくれたと思いました。
総括と反省
東京エクストリームウォーク100の時は初めての100kmウォークというのと、準備不足で脚を痛める結果となりました。それ以降半年間で30km以上歩く機会を増やし、ペースを保つことも練習し準備を重ねてきたことで以前よりも脚は出来上がっていたと思います。
しかし今回は大きなマメを作ってしまったのが原因で、それを庇いながら歩いた結果、前回ほどではないですがまたしても膝の裏側の筋を痛めてしまいました。それよりも足裏のマメが両方にあって歩きづらさが半端ないです。テレワークで良かった。
マメの原因のひとつは靴下だと思います。ウォーキングに最適な靴下として、他の方のブログや記事を参考に某社のソックスを購入しましたが、僕には合わなかったようです。事前にテストで履いた際もちょっと生地が硬いかなとは思いましたが、ここまで合わないとは(ネガティブ評価になってしまうのでメーカーは伏せておきます)。
次回は秋の東京エクストリームウォーク100を狙っているのでそこまでに克服したいと思っています。そしてそこでは22時間切りを目指したいと考えています。
最後に、主催・運営のアクトレップのスタッフの方々、Twitterや現地で情報交換や会話させていただいた方々、どうもありがとうございました。とても励みになりました。
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