「第5回鶴ヶ島100kmウォーク」に参加しました・その2

「第5回鶴ヶ島100kmウォーク」に参加してきました。第3エイド以降について書きます。

https://www.yamazine.net/2023/11/03/5thtsurugashima100walk1/

道間違いからの第1チェックポイントまで

コースマップより

第3エイドの越生町役場を出発し、さすがに疲れたなぁと思いながら序盤はのんびり行こうとしました。のんびりというよりは、テンションが上がらずの状態だったので先を急ぐ気にならなかったというのが正しいでしょうか。前を歩く人がだんだんと遠くなっていきます。

後ろには人が見えず、前方100メートル以上先に歩いている人がいます。コース上には矢印が随所に掲げてありますが、とりあえず前を歩いている人を目印にしていました。

そして信号の変わる間際にその彼が走って渡っていくのが見え、視界から消えていきました。僕はその時、彼はまっすぐ行ったと思っていたので、同じ場所で信号を渡ってからそのまま真っすぐ進みました。

歩いているときに後方から女性の声が聴こえたのですが、横を見るとバイクの2人乗りが通り過ぎて後ろに女性が乗っていたので、その人たちが大きな声で会話していたのだろうと思いましたが、すぐに後ろから「すいませーん!」と聞こえたので振り向いてみると男性が走って僕の方へ近づいてきました。

そうです、道を間違えていたのです。

道を間違えた場所

これには凹みました。いや、たとえ間違えたとしても自分で気が付いて戻る分には良いのですが、他の人に気を遣わせてしまったことがとても不甲斐なくて。わずか100mか150mぐらいだったとはいえ、走って僕のところまで呼びに来てくれた方には本当に申し訳ないと思いました。しかし逆にいうとこれだけの距離で済んだから助かりました。気づかなかったらまた越生駅の方に出ちゃっていたので。

しかしここで疑問が。僕が見た前を行く男性はもしかして気づかずにずっと歩いて行ってしまったのだろうか?それとも僕がその時ボケっとしていたので、実はちゃんとコースを進んだにも関わらずそれを見落としていたのか。そこは結局分からずじまいでした。

この件で僕は疲れが一気に出てきて、スピードがまったく出ません。もう後半なんじゃないかというぐらいノロノロしたペースで進みます。

鳩山町

鳩山町に入ったところ(15:00ごろ)

まだ30kmも進んでないのにやたらと長く感じます。スタートからすでに6時間過ぎたので、最初の飛ばしすぎたところの貯金はすっかりなくなりました。僕は1時間で5km進む計算で考えています。いつもならだいたい5.5kmぐらいのペースなんですけどね。この時点では4kmとかそのぐらいのペースだったのではないかと。

さすがにエイドでもらう食べ物だけでは足りず、途中のセブンイレブンでおにぎりとスニッカーズを購入。

第1チェックポイント:鳩山町役場・中央公民館

ようやく最初のチェックポイント、鳩山町役場には15:58の到着です。ここまでの30kmが長かった。あと70kmもあるのかよ・・となりました。

第4エイドにて

第4エイドにて

エイドではパンとばかうけを頂きました。なのでコンビニで買ったおにぎりはひとまずザックの中に。ここで休憩しようとしたら、先ほど走って呼び止めてくれた男性がいたので、改めてお礼を言いました。本当にありがとうございました。

足の状態は良好で、マメの兆しもありません。ここで改めてプロテクトJ1を塗り、トイレを済ませて15分後ぐらいに出発します。ビーサンのおじさんがやってきました。早い・・・。

第2チェックポイントまで

鳩山町役場を出発し、次に目指すは第5エイドとなる坂戸市役所です。夕方となりチェックポイントでもらったバックライトを点滅させてザックに括りつけます。

夕方のコース

実際はもうちょっと暗かった

この道中で、今回参加している最高齢(84歳)の方に追いつきました。というか、前にいたので驚きです。しばらくこの方と会話をしながら歩かせていただきました。鶴ヶ島100kmには3回目の参加で、過去2回も完歩しているとのこと。凄いです。僕もそのぐらいの年齢まで歩けるようにしておきたいものです。

坂戸市役所が近づくにつれ辺りは真っ暗になり、ヘッデンをどうしようか悩みますが結局出さず。そしてなによりもその後のルートのことを考え、コンビニに寄っておかないとと思うものの、コース上で市役所から最も近かったセブンイレブンは歩道橋を渡ったりしてコースとは別の方向へ行かないとならないことが分かり、どうせコースを外すことになるなら、これから先のコース上でそうすべきと思い、結局コンビニに寄れないまま第5エイドの坂戸市役所へには18:08に到着。

第5エイド

第5エイド:坂戸市役所

第5エイドにて

第5エイドにて

魚肉ソーセージと塩羊羹、一気食いでした。ザックにおにぎりとアミノバイタルゼリーがあるとはいえ、やはりどこかでもう一つぐらい食べ物を調達しておきたいところ。その前にここでソックスを履き替えます。同じくTabioの5本指ではないやつに変えます。まだ足に異変はありません。

なお、ここのエイドにはトイレが無く、この先のスーパーでと言ってるのが聴こえたので僕も寄ります。その「生鮮市場TOP」というスーパーで、パンと飲み物を購入しました。これでコースを外れてコンビニに寄る必要はなくなりました。とはいえ、スーパーをゼッケンつけてウロウロするのはちょっと恥ずかしかったですね。

夜のロングコース地帯へ

コースマップ

コースマップより

さて、坂戸市役所を出るといよいよ夜の田園&河川コースに入っていきます。ヘッデンも点けて進みます。

コース

ひとり旅状態

第1チェックポイントまでの不調がウソのように、この辺りからとても調子が良くなってきました。脚が痛み始めてきていますが、昼間よりも速く歩けています。振り向くと遥か後方にヘッデンの明かりがちらほら見えますが、前には誰も見えません。そんな状態で歩いていきます。

いよいよ河川沿い、まずは越辺川を北上しますが、ここですごい勢いで女性に抜かれました。この人は第1エイドに向かう途中まで僕の目の前を歩いていた方で、もうとっくに前にいるのかと思っていたのでちょっとびっくりしました。でもその後はぐんぐん差をつけられ、川沿いの道で姿があっというまに見えなくなりました。あの人もガチ勢に違いない。

次に市野川沿いを歩きます。

コース

市野川沿い(21:15ごろ)

川沿いのサイクリングロードなので、コンビニも無ければ自販機もありません。そして、昼間は5kmとかそんな間隔でエイドがあったのに、坂戸市役所を出てからは20kmほど歩くことになります。

コース

ずっとこんな景色よ

第2チェックポイント

第2チェックポイント:川島町役場、平成の森公園

21:58、第2チェックポイントとなる川島町役場の隣の平成の森公園に到着。長かったです。ここで58㎞、ようやく半分を超えたところですね。

第6エイドにて

第6エイドにて

ここでリタイアする人がいたみたいで、車の迎えが来てました。でもここまでよく歩きましたよ。

ベンチが欲しいと思った川沿いコース

川島町役場を出発し、しばらく行くと荒川沿いのサイクルロードに乗ります。ここも上に載せたような景色がひたすら続くところで、延々と歩きます。

途中で休憩したいと思っても、道しかなくてベンチのようなものは出てきません。サイクルロードなのでそりゃベンチなんてないのは分かりますが、こうなるとひたすら歩くか地べたに座って休むしかないのです。誰もいないところで座り込んでも良いんだけど、なんかそれができなくてつい歩いてしまいます。

コースマップより

コースマップより

この地図の右上のところですね、とにかく川沿いが長い。一旦入間大橋を渡り、さらに川沿いを歩きますが、そこからがとても長く感じました。いい加減ベンチのひとつでも出て来いよと。さすがに主催にこれを要求するのは違うので、ぜひとも行政に掛け合って設置してくれると次回から助かる人が多いかもしれません。

参加前、このイベントは「初心者向け」という先人のコメントが多かったですが、僕は夜のこのコースは初心者にとっては心折れる箇所なんじゃないかと思いました。まあここを乗り越えてこそが100kmウォークの醍醐味なのですが。

川沿いが終わって、すぐにファミマが出てきたのですが、この時ばかりはここがオアシスに思えました。多くの人がそう思ったのか休憩している人が多かったです。恐らく1:00前後だったと思うので、眠気覚ましのレッドブルを注入して座り込みました。ずっと歩いていると、座ることすら辛くなりますね。

ベンチが欲しいと言いながらも、様子が分かるような写真をまったく撮ってないので説得力がないですね。そういえば、入間大橋で道を間違えそうになっていた女性がいたので「こっち」と教えました。僕も道を間違えたので、万が一の場合は追いかけて呼び戻してあげようと思いましたが、声だけで通じました。

第3チェックポイント:川越市役所

第3チェックポイント:川越市役所

ファミマからさらに1時間ぐらい、第3チェックポイントの川越市役所に着きました。76km地点で2:10の到着でした。写真を撮り忘れましたが、ここでは昆布のおにぎりと塩羊羹をいただきました。あとペットボトルのお茶も。いよいよ残り4分の1です。

ここでTabioのソックスから普通の5本指ソックスに履き替えます。Tabioの硬い生地よりも柔らかい生地で足を労わろうと思ったからなのですが、これがのちに失敗でした。

睡魔との闘い~ゴール

コースマップより

コースマップより

10分程度の休憩を経て出発、いよいよ最後の区間に入ります。次のエイドまでここも20kmほど。川越の街中ではそこそこ良いペースで進みました。市街地を離れて国道16号へ。

実は先ほどのエイドでもらったお茶を一気飲みしたので、国道16号を歩いていたらトイレに行きたくなってしまいました。こういう時に限ってコンビニがすぐに出てこないものです。しかも雨がぱらついてきました。雨具を出すかどうか悩みながら進みます。川越インターを過ぎたところにファミマがあったのでそこでトイレを借り、スニッカーズを購入。

川越越生線という県道を北上し始めた頃、猛烈な睡魔が襲ってきました。歩道を歩いていますがフラフラと蛇行してしまいます。どうにか歩いていますが、ペースが明らかに落ちています。JR川越線沿いの川越日高線という県道に入っても睡魔は襲ってきます。笠幡駅近くのファミマで2本目のレッドブルを購入し、ちょっと休憩。

レッドブルの効果というよりは休憩の効果で少し持ち直しますが、歩いていて再び睡魔が。眠くて眠くてなかなか前に進めず。これはどうしたものかと考え、タラタラ歩いているから眠くなるんだ、もっと手足を動かせと思い、腕を大きく振りながら歩くことにしました。こうなるとおのずとスピードが上がって、効果てきめんでした。前にいる人を何人か抜かしてひたすら次のエイドの鶴ヶ島市役所を目指します。

明るくなってきました

明るくなってきました

この動きをエイドの6~7km手前から始めたものだから、持続するわけでもなく、鶴ヶ島市役所の手前1.5㎞ぐらいで力尽きて普通の歩きに戻ってしまいました。しかし睡魔はすっかり無くなって歩きづづけます。

第8エイド:鶴ヶ島市役所

第8エイド:鶴ヶ島市役所

97㎞地点、鶴ヶ島市役所には7:21に到着しました。ここでクリームパンを頂きます。休憩中に足の違和感に気が付きました。ソックスを脱いでみると、かかとにマメができかけています。川越で履き替えたのですが、あのままTabioのソックスのままの方がよかったかもしれないと思いました。

気になり始めると痛さを感じるのですが、残りの3kmを最後の気力でどうにか歩きます。もうスピードも出ません。

ゴール

ゴール!

そして8:12、100㎞を歩き切ってゴール!計測だと22時間21分だそうです。最後は雨に降られたものの、雨具を着用することなく、足も大きなダメージは無く終わりました。ただかかとにそこそこ立派なマメができてました。

総括

1年前に初めて100kmウォークに参加した時はちょっとでも動かないと脚の筋肉が固まってしまって苦労したり、半年前も大きなマメをいくつも作って、その後どちらも数日歩くのも大変だったなんてことがありましたが、今回は脚が疲れているものの、2日ほどですっかりもとに戻り、1年間で脚がかなり鍛えられたなと思いました。

そして今回の鶴ヶ島100kmウォーク、前半こそ気分が乗らなかったものの、平均して良く歩けたなと思っています。あとは睡魔との闘いですかね。

運営の人たちは地元のウォーキング協会の人だったりと、わりと年齢が上の人たちが多かったのですが、皆さんがんばってと声をかけてくれたり、とても印象は良かったです。エイドが役所だっていうこともあって間隔が極端のような気もするので、どうせならコースは逆回りの方がいいのではと思いますが、そこはいろいろ事情があると思うのでどちらでもいいです。

これで100kmウォークは3戦3勝となりました。次はどこに参加しようか、早くも考えています。歩いている最中と終わった直後は「俺何やってるんだろう・・・」と思うのに、次を考えるとか、おかしいですよね。

合計距離: 98.77 km
最高点の標高: 116 m
最低点の標高: 9 m
累積標高(上り): 912 m
累積標高(下り): -911 m
総所要時間: 22:26:45
Download file: 20231028_鶴ヶ島市.gpx

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